2020年4月6日

至急・稽古・試合・昇段審査について

新型コロナウィルス感染症の集団発生を防止するための対応について

 

 新型コロナウィルス感染症は、感染者を中心に患者集団(クラスター)ができ、急激に拡大することが分かっています。単に1人の感染者がでるだけでなく、一度に多数の感染者が出ることから、収束に向けた方策として、その防止対策が望まれています。特に剣道は対人稽古、その多くが集団での稽古であることから、クラスターとなる確率が高いとされています。  

 こうした情勢を踏まえ、全日本剣道連盟(以下「全剣連」という)から対策につき依頼(お願い)文章が発出されました。現在、島根県内での発症者は0名ではありますが、隣接する県では10名以上の発症者が出ています。感染症には国境・県境はなく、各観光地では週末に県外から多くの観光客が来県しています。この度の新型コロナウィルスはその感染力が強く、こうした状況から必要以上に危機感を持った行動が望まれます。島根県剣道連盟としましても、全剣連の示す防止対応に準じ、下記の事項について遵守して頂きますようお願い致します。

 

第1 稽古・トレーニング等について

1 対人稽古の安全対策の徹底

 全剣連では、現時点で感染者が10名以上の都道府県では対人稽古の中止を示めされているが、当県では令和2年3月31日付け「至急」文書で示したとおり、3つの条件(密閉空間、密集、近距離での会話・発声)対策及び手洗い、消毒の徹底に加え、従来の稽古での元立(稽古の組)を半数以下にし、更に間隔の確保が図れる等の安全対策が困難な場合は中止をお願いします。

2 室内や室外でのトレーニングについて

(1) 室内外を問わず、複数でのトレーニングを行う場合には、相互に、前
  後左右、1.5~2メートルの距離を確保して下さい。

(2) 室内の場合は換気を積極的に行い、施設の扉や窓は開放した状態に加
  えて送風機などを活用し、外気を取り入れることに努めて下さい。

(3) 室外での換気は問題となりませんが、周囲に配意して、5人以下の集
  団でのトレーニングに努めて下さい。

3 手洗いの励行

   稽古の前後、施設への入出時には消毒や石鹸での手洗いを確実に行
   って下さい。    

4 病気の疑いのある人は稽古・トレーニングを中止しましょう

(1) 発熱が37.5度以上の人

(2) 咳、痰、強いだるさ、息切れなどのある人

(3) 解熱剤を飲んでいる人などは該当します。これ以外でも病気を疑う症
  状がある場合、家族で上記症状がある場合は中止をお願いします。

5 持病等がある場合

   糖尿病、心不全、呼吸器疾患、透析を受けている人、免疫抑制剤や
   抗がん剤などを用いている人や高齢者(65歳以上)は、新型コロナ
   ウィルス感染症によりかかりやすいと言われています。主治医に相
   談をしてから稽古、トレーニングを行って下さい。

6 健康維持

   免疫を低下させないために、規則正しい生活に心がけ、十分な睡眠
   と散歩などの適度な運動、過度のストレスは避ける工夫に努めて下
   さい。

第2 大会の中止

   現状では、規模の大小、対象者の年齢、施設入り口での消毒の徹底
   を行っても、会場内での3つの条件(密閉空間、密集、近距離での会
   話・発声)全てを確保することは困難です。感染のリスク及びクラス
   ターとなる確率が高いため、当面大会は延期又は中止をお願いしま
   す。

   なお、「国民体育大会島根県予選(成年)」は、選考により選手を決
   定することとしますので、大会は中止とします。参加料について
   は、全ての選手に返納を別途行います。

第3 昇段・級審査会の延期

  「剣道四・五段統一審査会」は、「国民体育大会島根県予選(成年)」
   の中止により延期いたします。開催につきましては、今後の新型コ
   ロナウィルス感染症の発生状況を踏まえ、別途審査部から各地区の
   審査担当者に通知いたします。

  また、各地区での昇段・級審査会開催につきましては、受審者数にも
  よりますが、上記第1-1が確保される場合を除き延期をお願いしま
  す。

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