第31回島根県東西対抗剣道大会 東軍が優勝しました。
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東軍6勝(11本) - 西軍5勝(11本)で西軍が優勝しました!
審判長講評 下諸純孝審判長
第31回島根県東西対抗剣道大会が石見武道館において開催された。本大会では県内各地の剣道レベルの向上と機運を盛り上げるため、県を出雲部と石見部に分けた東西対抗として、昭和32年7月、江津市において第1回大会が企画・開催され、以降県下各地持ち回りで開催されていた。しかし第6回大会をもってしばらくの間中止されていたが、島根県剣道連盟40周年を記念して平成4年11月大田市において第7回大会が30年ぶりに復活され現在に至っている。
近年の出場選手は、各地区・組織の剣道連盟から推薦された者を参考に、県剣連の選考委員会において、年齢・段位・技量・組み合わせなどを総合的に検討し、本大会にふさわしい選手を選考している。
さて、平成28年度大会は、今春大阪教育大学を卒業した中学校教員である新進気鋭の松尾知里 対 鹿屋体育大学を卒業した後県警に奉職し、本年7月に広島市であった中国管区警察剣道大会で女子個の部で優勝している石原沙織との一戦で幕を開けた。この対戦は期待にたがわず、若さ溢れる積極的な攻防が繰り広げられ、試合展開は五分の様相であったが、松尾の一瞬の躊躇を見逃さず石原が豪快に面に飛び込み試合を決めた。この後の対戦を期待される二人の素晴らしい試合であった。
十七将からは男子の部となった。十七将浅野(県警)、十四将加藤(松刑)、十二将高木(松刑)、九将木田(県警)、が勝ち、七段戦が始まるまでのところでは東軍がわずかにリードする。そして五将から始まった七段同士の初戦は本大会の優秀試合となった、深石(県警) 対 福田(出雲)の一戦。互いに気力充実し、中心を取り合い無駄打ちのない厳しい攻防が展開され観衆を引き込んだ。そのような中、充実度がうかがわれる深石が突きを先取する。しかし福田は心崩れず、起死回生の中心を割る見事な面を返し引き分けとなる。ここからさすがに七段位の試合となり、一段と味わい深い内容となった。東西の勝敗は結果的に六将熊谷の勝利で東軍の優勝となったが、西軍の三将田儀、大将渡部が勝ち、東軍6勝、西軍5勝の僅差で幕を閉じた。
こうして平成28年度大会は、各選手が日頃の成果を大いに発揮し、本大会の目的を達成する素晴らしい大会になった。引き続き、選手はもとより各地区・組織において“師弟同行”を持って修練を重ねられ、本県剣道の発展と伝承・人間形成に取り組んでいただきたいと思います。
終わりに本大会準備・運営にお骨折りいただいた浜田市剣道連盟に感謝申し上げ総評とします。
優勝 東軍
優秀試合
五将 深石 裕樹 - 福田 潤
優秀選手 | ||
---|---|---|
西軍 |
先 鋒 |
石原 沙織 |
東軍 |
十七将 |
浅野 靖博 |
東軍 |
九 将 |
木田 真人 |
東軍 |
六 将 |
熊谷 泰治 |
西軍 | 大 将 |
渡部 律夫 |